【書評】『いますぐ書け、の文章法』


『いますぐ書け、の文章法』
ページ数:222
著者:堀井憲一郎
出版社:筑摩書房
出版年月日:2011年9月5日
言語:日本語
評価:☆4.2(2020/5/9現在)

 

 

こんな人に読んでほしい!

①自分の文章に自信が持てない人
②普段から文章をよく書いている人

 

概要紹介
内容(「BOOK」データベースより)
文章はサービスである。読んだ人を楽しませるためにのみ文章は存在する。

自己表現のために文章は書くものだと考えている人がいるだろうが、大きな間違いである。
「自己表現を目的とした文章」は基本的に他人に読んでもらえるものにはならない。
独自の視点と実地の調査をもとに人気コラムを書き続け、数年にわたり「編集ライター講座」で教えながらプロとアマチュアの境界線を見続けてきた著者が、自身のコラムの失敗、成功、講座でのとんでもない企画、文章など豊富な実例を挙げ、逆説的真実をこめた文章法の極意を明かす。

 

この本で身に付くこと

①文章を書くための考え方を学べる
②読者の気持ちが分かるようになる
③着眼点を自分→他者へ切替えるためのきっかけを得られる

 

購入理由

元々、文章を書くことに苦手意識があったから。
文章を書くコツは学校でも、ましてや社会人になってからも学ぶ機会はほとんどない。
今回、ブログだけでなくSNSや本業の仕事にも生かせると思い読むことにした。

 

内容紹介(一部)

本書の中で出てきた印象的な言葉をいくつか紹介しよう。
①「自分の主張を曲げてでも、読者に楽しんでもらおうとしてますか」
口先だけなら"お客様のため"とか"お客様目線"なんていくらでもいえる。
けれどその度合いは人によって様々だ。
"自分の主張を曲げてでも"という例え話から、今までの自分がいかに自分目線で文章を書いていたかを思い知らされた。 

②「なんか変だなストック」
日常の中でなんか変だなと思ったことをストックしておこうというもの。
世間で"常識"とされていることに対してちょっとおかしいんじゃないかといった
発想からしか使える企画は生まれないというもの。

常識の範囲内だけでは付加価値は生まれない。
もちろん常識という軸はあってもいいかもしれない。
ただそこにちょっとした工夫や心づかいをプラスできるかどうかが運命の分かれ道となる。
文章においても同じことがいえるだろう。

 

書評まとめ

とにかく【文章を書く機会が多い人は全員読むべし】

5年前の自分にこの本をプレゼントしてあげたい。もっと早くこの本に出会えていたらなぁと思う。

全体的にお堅い表現などは一切なく、むしろ口語に近いのでサクサク読み進めていける。


普段、頭ではわかっていても自分目線の文章を書いてしまう人が多い。
そういう文章は誰にも読まれないし、ひいては書いた人の時間も気持ちも
無駄になってしまう。
文章を書くことについて悩んでいる人がいたら是非とも手に取ってみてほしい。